自分の形
2016/04/27
12時間円柱を描きつづけてはじめてわかったこと。「気づく」までにはたくさんの時間がかかるのに、みんな先に教わってしまうんだね。
↑時間という縛りの話。
そしてそれに伴う「本物」への追求を理解させてくれた話。
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「カルトンを対象物の前に置いて、距離を取って10分以上見ろ。すぐに動いてはいけない。
長い時間、ふたつを見比べてみろ」
というので、そういうのをしてみた。
ら
ちがうちがう。
ぜんぜんちがう。
あそこ曲がってる。
あそこの長さ違う。
円柱じゃなくて楕円形かも。2mmぐらい。
明るさの差がおかしい。
テーブルの線の位置も違う。
もう違うところだらけだった。
数時間前には、もう何も修正する必要もない、完成だと思っていた自分の絵なのに。
たぶん、教えてもらうことは簡単だったのだろうけれど
大事だったのは、いま、自分で気づけたことなんだ。
そのために、12時間必要だった。
いや、まだまだ必要だけど。でもとりあえずは、気づいた。
ほっとかれた時間、意味があった。すごい。
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こういう体験を出来る作者が羨ましかった。
「あっ」と気づく瞬間。
今で言うと俺はソフトボールのピッチングなんだろうなぁ。
何度も何度もフォームを確かめ、鏡で自分の姿を見て、また師匠に教わる。
それの繰り返しで「いつかこれだっていうフォームが分かるよ」とのこと。
センスがなくても、時間がかかっても良い。
しっかりした「自分の形」を見つけたいね。