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日々の戯れ言を中心に様々なことを呟きます。

「7日間で突然頭がよくなる本」小川仁志

      2016/04/13

■「7日間で突然頭がよくなる本」小川仁志

201407157日間で突然頭がよくなる本

当たり前だが、文字通り「1週間で頭が良くなる」ということはあり得ない(笑)ただ、「頭がよさそうな」論理的思考回路への切り替えスイッチを押してくれる本。
7日間という期限の道筋に沿って、考え方をステップアップしていくので、その備忘録も兼ねてメモっておこうかと。

[1日目]社会のことを知らないと本質は見えない
ニュース、歴史、文学、自然など最低限の教養が必要。
[2日目]哲学の知識を身につける
1日目と同じく最低限のリテラシーと解説。
[3日目]賢くなる為の論理パターン
2日目の哲学知識のうち重要な10項目を厳選し覚える。
(カテゴリー、主観と客観、時間と空間、イデア、運動として捉える、弁証法、差異として捉える:否定弁証法、構造主義、因果関係、人間にとっての意味)
[4日目]物の見方を変える
まずは100通りの物の見方で頭をほぐし、本質を見極めるため、様々な角度から物事をみる。
[5日目]言葉の意味を膨らませる
連想ゲームで言葉の内容を豊かに感じ取る。
[6日目]言葉を論理的に整理する
[7日目]一言で効果的に表現する
本質をより際立たせ、哲学らしい言葉にする。

本書では「幸福とは何か」を例題に上げ、それを哲学的思考回路で一つの本質にたどり着く方法を書いている。
簡単に言うと、哲学を軸にしたコピーライト制作本。
キャッチコピーを作る上でたまたま哲学を理解できたのか、哲学を使ってみたらいつの間にかキャッチコピーが書けたか、違いはあれど答えは同じ的な。

ちなみに自分は3日目の最低限の哲学知識は、覚えていない。
例えば「カテゴリー」と書かれているが、これを説明してと言われると…どうです?
答えは「物事を分類して階層的に考えること」だけれど、すらすらと言葉に出て来ない。
ということは、まだまだ「頭がよくない」ということで(笑)

自分が考える「頭が良い」ことの一つは、「結果ではなく過程をしっかり答えられる」ということ。
合理的、プラグマティズムな考えなので、余分なものを省いてしまう。

これは中学の国語の時間で養われてしまったものだと認識している。
比喩や修飾語を抜いたものが「本質(この場合解答)」として、骨だけにした文章ばかり相手にしてきたので。
そして今も変わらず、結果重視。

さて、最後に話は本に戻しますか。
幅広く哲学の知識を得て、その上で自分の頭の中をすっきり整理したい方にはオススメかもしれません。

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