「哲学の先生と人生の話をしよう」國分功一郎
2014/07/09
■「哲学の先生と人生の話をしよう」國分功一郎
哲学者の國分先生が質問者の意識・無意識を鋭く洞察しながら、受け答えをするQ&A方式の本。
一字一句引っかかったところだけでなく、時にはペンネームにも突っ込む突っ込む。「僕と家族が生きていくためには何が必要か」「情熱が薄れ気力がない」など様々質問に対して、哲学者の位置から真剣に思い、悲しみ、怒ってくれているのが垣間見える。
とはいえ、相談とは結局、その後の人生は相談者のもの。「これをしろ」というのではなく、あくまで誘導というか、「私はこういう考えですよ」という立場からの答え。個人的にはそれはそれで良いと思う。
「仕方ない」「無理だ」に対して、工夫で乗り越えろ。今の俺にはこれが一番響いた。
ちなみに「恋愛はくそゲー」に対して、「バンゲリングベイ」を持ち出した部分は秀逸(笑)