映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』レビュー
2014/07/09
あの、聖闘士星矢の映画です!
ネットやCMを見ていると、どうもキャラが綺麗すぎるとか今風すぎるとか思ったけど、それはそれ。
3Dの聖衣(クロス)での戦闘、純粋に見たくないですか!?
「これは見なければならない」という強迫観念に捉えられたような気持ちで、映画館へ。
開封初日、21日(土)の最初の回。
特典パンフレットゲット!
右がパンフの表紙、左はHMVで貰えるA5クリアファイル
100人程のスクリーンで、お客は60人くらい。
3月まで聖闘士星矢のアニメをやっていたせいか、子供もいたし、結構年配の人も来てて驚いた。
多分うちら世代、30歳後半がターゲットの映画だと思っていたし。
ただ、始まる前は地雷臭がぷんぷんしてた。
佐々木彩夏(ももクロ)を声優に使うってところや、上演時間が93分。
サンクチュアリを舞台とした話なのに、1時間ちょっとで映像化なんて出来る訳ないし。
という猜疑心を抱えたまま始まったんだけど、全体的には…削りすぎた部分はあるけどまぁ及第点。
とりあえず、聖衣(クロス)の出来映えと、3Dで見られる必殺技の格好良さ、これだけでも見に行く価値はあります。
沙織さんはアニメの時より、顔も性格も素直で可愛いですw
======ここからネタばれ======
冒頭から30分は、「聖闘士とは」「沙織さん出生の秘密」「沙織さん=アテナとしての自覚」「星矢たちへの信頼感」「サンクチュアリに向かう理由」、こういう情報が詰めまくってて、結構な時間が過ぎてからようやく、サンクチュアリへ。結構、キャラの性格付けも現代風にアレンジされていて、聖衣(クロス)の出現方法とか、瞬の言動が軽かったりとか、この辺好みが分かれるかなl。俺は逆にその違いが新鮮で、ところどころベタベタなギャグというか、仲間同士の会話が盛り込まれていて、楽しめたんだけど。
さっきも言ったように、聖衣(クロス)の出来映えと、3Dで見られる必殺技の格好良さ、これはマジで凄いです。
できることなら、立体のメガネで見たかったくらい。
アイオリアが放つライトニングボルトなんて、もうね、迫力あってマジしびれた。
問題はやはり上映時間の少なさ。
序盤が丁寧に作られていた分、サンクチュアリの死闘がまぁはしょるはしょる。
ちゃんとした戦闘は、星矢とアイオリアの獅子宮まで。
それでさえ最後にはシャカが割って入って、戦闘を中断させてしまう。
まともに一人で闘って勝ったのは、紫龍がデスマスクを倒したくらい。
またそのデスマスクが、ディ○ニー映画のミュージカルをイメージしたような(違う意味で)狂ったキャラになっていたしw
詳細を書くと、
ムウ ←いきなりアテナ(沙織)にひざまずく
アルデバラン ←ムウから話は来ていた。一応星矢たちの力を見極める立場
デスマスク ←さっき書いた通り
アイオロス ← 星矢と闘う途中でシャカに洗脳を解かれる
シャカ ←アイオロスの戦闘を邪魔する。本人の戦闘場面なし
ミロ ←女性化。人馬宮で星矢と闘っている途中で、沙織を認める
シュラ ←人馬宮で瞬を倒し、助けに来た一輝も倒し、沙織を認める
カミュ ←デスマスクと闘う氷河を救い出し、そこで対決。氷河に倒される
アフロディーテ ←黄金聖闘士(ゴールドセイント)に正体を暴かれた教皇に殺される。真実も知らず、戦闘場面もなし
童虎 ←会話にしか出て来ず。おまけに天秤宮のくだりもすべてカット
という訳で、黄金聖闘士との対決場面には不満だらけ。
瞬と一輝に至っては何しにここに来たんだよ、ってくらい活躍の場がなかった…。
黄金聖闘士は「沙織さん=アテナ」を自覚しても、自分で解決しようとする意思が欠けていたし。
ラスボスのサガ、最後はでかいロボット化してたし。
これ、制作時間の少なさとお金の問題が関係したんかねぇ。
ストーリーに関してはもっと原作に沿って、それぞれの活躍の場を出してほしかったよ。